外部足場
昭和の時代は、住宅の建て方が終了後、外部足場を組んでいました。
しかも3間(5.4m)程度の長さの丸太を番線で結束する「丸太足場」の時代が長く続きました。
当時はそれが普通のことですが、今考えると、相当危険極まりない作業工程です。
建て方もクレーンなど使わないで、専ら人力でロープを使い梁や桁などを揚げていました。
現在ではクレーン作業が当たり前となるばかりか、外部足場も建て方に先立ち組んで作業を行うなど、安全対策が施されています。
万が一転落事故でもあれば大変なことになります。
こうした現場作業では「安全第一」が望まれます。
日照シュミレーション
家の新築を考える時、冬の日射はどれくらい入ってくるのだろうか?また夏はどれだけ入ってしまうのだろうかということは、家を計画する上で大事な要素となります。
周りの建物によりどれくらいの影響はあるのかなど、多くの方々は気になることだと思います。
これを解消してくれるのは、無料ソフトのグーグルスケッチアップです。敷地を書いて、建物を作り込み、近隣の建物を入力すれば簡単にシュミレーションできるソフトです。
日時や時間がそれぞれ指定でき、一年を通じた日照の様子がよくわかります。
こうした結果を元に、建物の配置や窓の位置や大きさなどを決めていく根拠として計画を進めていくことにより、様々な与条件で適切な計画に反映することが出来ます。大変重宝なツールです。
震度4は怖いですか?
「日本の家を100%耐震に」
熊本地震から、はや5年が経過しました。ここのところ日本国内では目立った大きな地震は発生していませんが、個人的には統計的にもそろそろ大きな地震が起きるのではないかと心配している一人です。
とりわけ山梨県での自然災害といえば、6年前の大雪意外には見当たりませんが、いつ大きな地震に見舞われるかわかりません。
地震を起こさせないことは出来ませんが、「災害に備える」ことは沢山あります。
現在では家を新築するときにも「耐震」を考慮した家づくりはいくらでも出来ます。
もし、山梨で大きな地震が来て、家が傾いたり壊れたりすると、修復まで数年かかるばかりか、大変不自由な生活が長く続きます。
家は、地震で被害に会わないことと、そこに長く住み続けられることが大事です。
日本の家は100%耐震にしたいものです。
写真は、筆者が甲府市北部千代田湖の白山から甲府盆地を撮影したものです。
パッシブデザインプレゼンシート
パッシブデザインとは、建物の周りにある太陽や風などの自然エネルギーを活用し、室内環境を整え、省エネルギーに寄与する考え方、手法を言います。
家の性能といえば、「断熱」はご存知の方も多いかも知れません。機器に頼りすぎず自然をうまく活用するには、断熱だけではなく、パッシブデザインの5つの要素をバランスよくデザインすることが大切です。
因みに五つの要素とは、断熱、日射遮蔽、自然風利用、昼光利用、日射熱利用暖房です。
下のフォーマットは、これらパッシブデザインの「良さ」や「くふう」を快適、健康、省エネなど文字と表などで伝える紙媒体です。
日照やエアコン選択のシュミレーションもあり、お客様も大変見やすく作っています。
室温シュミレーション
住宅の設計段階では、温熱設計(室温シュミレーション)を行い、おおよその室温を提示(予測)します。
また完成後は、1月〜2月の厳寒時と7月〜8月の夏の暑い日を狙ってサーモレコーダー(温湿度計測器)を使い、30分刻みのデーターを取ります。
これをグラフ化したものが下記のグラフです。
48時間(二日間)のデーターを示します。青が外気温で、赤がリビング、黄色は2階寝室でグリーンが玄関収納です。
こうして見てみると、家の中の温湿度がよくわかるばかりか、次回の家の設計にも大きく反映することが出来ます。
地道が事ですが、大事な作業です。