くもりのち晴れ

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シロアリ対策には「ホウ酸」

昨今、べた基礎の普及により、シロアリの被害は少なくなってきたと言われているが、木造住宅を長期的に守るためには、防蟻の施工が必要です。

最近ではより安全性が高く、対応年数の長いホウ酸系防蟻剤が注目を集めています。

日本の住宅の防蟻処理では、一般的に農薬系の薬剤が使われていますが薬剤の効果は5年で、定期的な施工が必須となっています。

特に、自然素材「ホウ酸」を利用した防蟻剤が人気を集めています。以前は公的な認定はありませんでしたが、2011年9月に、ホウ酸塩を主原料とする木材保存剤が日本木材保存協会の認定を受けました。

ホウ酸は、主に米・カリフォルニア州や西トルコの鉱脈で採掘される「ホウ酸塩鉱物」を精製して作られています。

ホウ酸は鉱脈のほかにも、海水、淡水、岩石、すべての植物、土壌に存在する自然素材。安定した無機物なので、分解されず、揮発・蒸発することがないため、長期的な防蟻効果が期待できます。

アメリカなどでは、農薬系よりもホウ酸系の防蟻処理が一般的になっている。安全性が高いので、住みながら小屋裏から壁内、床下まで家全体を安心して施工ができるということで、ペットや小さい子供のいる家でも利用者が増えつつあります。

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