耐震等級3以外で建築する理由はない
熊本地震における木造住宅の「建築時期別の損傷比率表」を、一般社団法人くまもと型住宅生産者連合会さんが作成されました。
少々見難いかもしれませんが、家の損傷イメージを、倒壊から無被害まで左から壊れた状況を表しています。
旧耐震基準はもちろん、新耐震基準であっても一部倒壊が見られるものの、耐震等級3であればランクの高い倒壊はなかったことを表しています。
大きな地震により被害があれば、住宅ローンの残債や補修費用など多くの費用が発生するばかりか、仮にその補修だけで済む被害に対する工事も、その時点では地域の工務店には依頼が多数あり、完全に補修が終わるのも数年先となる場合が簡単に予想されます。
長期優良住宅の審査基準では、耐震等級は2で良いとされています。耐震等級3であった場合、無被害や一部損壊のみで大事な命や財産は守ることができたという「証」です。この現実を見て、耐震等級3以外で建築する理由は見つかりません。
ここは「人生を左右する肝」の大事な部分です。
日射を取り込む手法
日照シュミレーションをした場合、冬のリビングにはどれだけ日射が入ってくるのだろうか?地獄のような夏の暑い日には太陽の日射が家の中へどれだけ入ってしまうのだろうか。分譲地だけど、隣の家の影はどう影響するのだろうか?
もし隣に家が建つと我が家のリビングには日射が入らなくなるのだろうかなど、自然のエネルギーを享受することは、長く住む家づくりには欠かせない要素であることは言うまでもありません。
昨今、こうした日照シュミレーションを使って、設計段階から日射の入り方を確認できる時代であるが、現在使っているのがグーグルスケッチアップです。
このソフトは、正確な時間と日にち設定で高い精度で日射が検討出来ます。
設計に十分反映させ、最適解のプランづくりに活かしたいツールです。
https://www.ito-corp.com/pg227.html
「結露判定プログラム」
日に日に秋も深まり、そろそろ夜は暖房の出番という地域の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
暖房をつけると温度が上がるかわりに湿度が下がり、乾燥する。
乾燥を解消するのに加湿器を使うと、結露がひどくなる・・・
おうちの環境で、どれくらいの温度と湿度なら結露しないのか、知りたくありませんか?
「結露判定プログラム」は、内部結露と窓ガラスの結露の有無を定常計算によって判定するプログラムです。
実際の壁の構造に合わせて、材料を選び厚さを入力するだけで、結露の可能性がすぐに判定できます。
組み合わせの変更も自由自在。どんな仕様なら結露の可能性が低いのか?納得いくまでシミュレーションいただけます。
部屋の温度と湿度に、実際の数値を入力してシミュレーションすれば、結露するのかどうかがすぐわかります。
湿度をどれくらいまで下げたら結露しないのか?温度ではどうだろうか?
これだけのことが、パソコンだけでシミュレーションが可能です!
計算ソフト(エナジーZOO)
パッシブデザインとは
パッシブデザインとは
タダ(無料)の自然エネルギーを最大限に活用し、快適で質の高い室内
環境を実現しつつ、省エネ、エコまで考えていく建物本体の設計の工夫を言います。
パッシブデザイン「5つ」の設計項目
「断熱のデザイン」 冬のパッシブの基本
「日射遮蔽のデザイン」 夏のパッシブの基本
「自然風利用(通風)のデザイン」 夏のパッシブ
「昼光(自然光)利用のデザイン」 通年のパッシブ
「日射熱利用暖房のデザイン」 冬のパッシブ
どれも大きなコストアップにはなりません。
設計力、プランニング力が重要となります。
このパッシブデザインを建物にしっかり組み込むことで、
「寒い、暑い、風が通らない、暗い、光熱費が高い」というストレスの
全てが解消できます
https://www.ito-corp.com/pg173.html
お客様の声インタビュー
新築したお客様が引っ越しをされ、数ヶ月〜1年程度経過したタイミングでインタビューを行い、お客様の承諾後ホームページに写真と共に掲載させていただいています。
主に、家を建築したきっかけや、家づくりを経験して感じた事、伊東工務店の対応や住んでみてからの率直な感想など、およそ1時間程度のインタビューとご家族の笑顔の写真撮影です。
写真は、三脚に固定した一眼レフで6枚/秒の高速シャッターでの撮影でおよそ80枚程度撮りますが、「ご夫婦揃った笑顔写真」は中々難しいのもがあります。
掲載形式は、聞き手(私)が質問したことに回答を頂き、レポートとしてまとめます。
作者はプロのライターではありませんので、日本語の組み立てには毎度苦労します。
要は伊東工務店はどうだったのかを文字と写真で伝えます。大変ですが、面白い作業です。
https://www.ito-corp.com/pg223.html
室温シュミレーション
昨今、家の断熱性能や、日射取得性能などの要素を計算したデーターを使い、「家の室温変化」が一目でわかるソフトが存在します。
構造と同じく、家の温熱環境も大事な要素であり、設計段階からこうした温度を把握しながら基本となる計画を進めることが可能となります。
中段の折れ線グラフは冬の室温(黄色)を表しています。赤い線が外気温です。朝6時外気温が0°Cの時、室温は16°Cということがわかります。
この家のQ値(家の保温性能)は1.4W/m2kですが、小さくなるほど保温性能はアップします。
健康で快適な室内環境を考える時、こうしたソフトを使いながら基本設計を行う意義は、パッシブデザインの基本となります。
外皮計算ソフト(エナジーZOO)
熊本地震シュミレーション
2016年4月に発生した熊本地震では震度7が2回繰り返すという今までにない地震で、新耐震基準の木造住宅や耐震等級2の木造住宅でも倒壊したと報じられました。これらの木造住宅は構造計算でなく、壁量規定で建築された木造住宅です。SE構法は供給開始以来全20,000棟以上(2017年6月末現在)の全ての物件で構造計算を実施しており、新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震と経験してきましたが倒壊だけでなく、全壊や半壊などの被害は受けていません。
SE構法で構造計算された物件を、国土交通省国土技術政策総合研究所で公開されている地震応答解析ソフト ウォールスタットにて実際の熊本地震の地震波でのシミュレーションを検証しました。是非ご覧ください。